2014
7/21
「ちょっとぶつけてしまって」というのはちょっとではないの検証 トヨタビッツ編
- 2014.07.21
- 社長のつぶやき
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ご紹介でご来店のお客様 女性のお客様
今回で二回目だろうか・・・
「あのね ちょっとドアを ギーっとやってしまってね 見て欲しいの」とお客様
「わかりました 」
と ほんとうにご近所さんなので 現場にGo!
現車を見ると
じゃなくて・・・(すみません・・・
運転席側のドアがこんな感じ・・・
その昔であれば 全然 板金可能な範囲だが・・・ 今の車の鉄板は・薄く・硬く という材質
薄いのに硬いって・・・ それは 分子レベルや熱処理という わたし共では到底手に負えないレベルで作り出されている鉄板なのである
昔はね・「ベンツやBMWやアメ車は鉄板が厚くてね 丈夫なんだよ」なんて 言われましたが・・・今やそんな 外国車両もスリムになっている時代。。
通常であれば ドア交換となる損傷です
もちろん 板金できないレベルではありませんが「保証」の問題です。
私が「大丈夫 大丈夫 キレイに治りますから」と ・・・
でも 実際お願いしたら 少し歪みが気になる というお客様であったら??
「全然 大丈夫じゃないじゃない ダメじゃん」
ってことになる
10人が10人 当社の仕事に喜んでいただけるのか? それは お客様の求められるレベルにより 作業内容は大きく変わります。 それは「初めてのお付き合いのお客様」「数回ご利用のお客様」で対応がまったく異なります。
例えれば いつも行くラーメン屋さんがあったとします。
毎回 毎回 「味薄め・麺硬め・油少なめのネギラーメン」をいつも いつも 注文していたとしたら・・・???数回訪れ 顔を覚えてもらっていたら?? 「おっ!いつもの??」ってことになるでしょう それと同じなのです。その人 それぞれに 車の「みかた」が違うのです 味付けも違うのです
ですから ディーラーさんを高級レストランとすれば 我々街の工場は 地域密着の定食屋さんみたいなもんだ。
高級レストランには「裏メニュー」はないだろう・・・ 街の工場には「交換」というものを「修理」できる という裏メニューがある それは なぜかというと 「私共 対 お客様」で直接要望を聞き仕事ができるからだ
とのことから
今回 このお客様のドアは「板金可能」とわたしは見たのである。
ということでお預かり。
この手の作業は 社長にお任せすることに して いざ作業開始。。
で 治し方は?? というと
「余計な事はしない」 板金が良いとわたしは思う。
鉄板を平にしようと「ポカポカと叩いては歪みを取り 伸びた鉄板にお灸を据えて歪を取り」 って 職人技っぽいですが
それにばかりこだわると 先にも書きましたが「鉄板の分子」を破壊するばかり・・・最後には平になっても「平にした気分」なだけで 実際は「壊しまくって出来た板金面」になるとわたしは考えます。
ですから もちろん板金はしますが「やさしく 鉄板に与えるダメージは最小限に板金してあげる」ことが 大切かと・・・
これは ビッツだから レクサスだから というのは 一切関係ないのです。
と ほんじつは 屁理屈ばかり並べてしまいましたが・・・ 最近は ブログを見てご来店いただける多くのお客様が この様な事をご理解いただけているので ほんとうに 話が早いのです。わたしが説明をしようとすると「お~あのブログに書いてある感じでしょ??OKOK 構わないから頼むよ ブログみてわかって来てるから 任せる!!」ってお客様が多く 逆に私が「あの~ 今日初めてお会いし依頼するわたしで大丈夫ですか?」と言いたくなる位」
でも お客様から よく聞くのが 「お宅に来る前に 違う板金屋さんに行って見てもらったら「ばっちり直るよ 任せて」と 言われ 私のこと知らないのに そんなこと言われ不安になった」と・・・ よく聞く話。。。
クルマ一台一台 お客様一人一人 作業方法は違うのです そんなことを このブログでも訴え続けてわたしはいきたいのです
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