2017
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経年劣化と生産中止
- 2017.01.18
- 社長のつぶやき
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おはようございます。
今日は真面目に仕事の話です。
その前に少し ペンの暖気運転を・・・
WOWOWって番組ありますよね。我が家も見れる様になっているのですが 見ると いつも映画を放映していて ついつい見入ってしまうのです。 仕事が終り 布団に入りながらWOWOW・・ 「国の裏組織と戦う」とか「スピードもののアクション」が多く 私が見る時間は 「お笑い系」や「エロ」が放映されていることが少ない・・
「ドンパチ系」の映画を観ながらいつの間にか「寝落ち・・・」 気が付くと 夢の中でドンパチでうなされて 冬なのに汗だくになり目を覚ます すると次は「マフィア系」の映画が放映されていて「寝落ち・・」 すると「誰かに追われていて逃げる夢にうなされ「汗だく」・・・(なぜか人を追う立場にはいつもならない 追われるのだ) 最近 ちょっと途中だけ見た映画の後は ほぼほぼ その夜に「それ系」の夢にうなされる という・・・ ある意味ダイエットか!? 身体が壊れる前に WOWOWを解約するかを現在検討中・・・ 上手な映画の見方を改めないといけない・・・ 恋愛映画で寝落ちだったらいいんだけど・・ やってはいない時間なんですねきっと・・
先週末納車になりました
I様のセルボ
この話題もお伝えしなくてはいけませんが
本日は 色の話題。。。
↑錆を修理したあのクルマですね。
で ここで問題なのが「調色」
正直「色が合わせられない」のです。
って言うと「腕がないんじゃない??」 って!? まぁ それもあるかもしれません・・・が・・・
そうじゃなくてですね・・・
色の原材料に使われている原料が「特定化学物質」 という 国の規制に掛かり 昔 普通に使えていた原材料が今は 環境問題で使えなくなっているのです。
「特定化学物質」の一覧
例えば(間違えていたらすみません)
・コバルト→ コバルトブルー といわれるだけあり青の原材料の一部で 青の鮮やかさを出す。
・鉛・亜鉛→ 黄色やオレンジ系の鮮やか感
その他 エチルベンゼンなど・・表にあるものには規制がある様です。
それを 使うことを 塗料メーカーが嫌う というのも 企業として環境も考えないといけないから。
「ならば 日本の塗料メーカーでなく外資系の塗料(PPGやユーポン(元デュポン)やシッケンズ)を使ったら??」
と 私も思いました
で メーカーに聞いたところ「いやいや・・・環境問題は ご存知の通り ヨーロッパやアメリカも今はうるさい よって 外資系塗料も 日本以上に 規制がかかっているから そのお客様が言われる「鮮やかさ」は無理でしょう・・・」と・・・
↑だからといって 極端にはわからないんですよ
ですがね 気が付かれるお客様は気が付くんです
ちなみにこのセルボのオーナーさんに説明したところ 気が付いていました。
10人に1人気が付くか?とは思いますが ここは 個人の感覚ですからね。。。
ですから 今回 調色時に いろいろな原色を濁らない様に選んで 何十というサンプルを作り(ここまでくるとコンピューターは その「鮮やかさ」までは拾わない・・・) 原色のオレンジだけではなく 上に吹き付けるクリヤーまで考え 最善を尽くしましたが・・・ やはり「完璧」でないのがどうにも気に入らないが 実際にメーカーの人間にも この調合を見てもらい「いやいや・・・ここまで色合わせたのですか!!」と いろいろやりましたが できる限りで調合を止めましたよ。。
ということで 昔は 常識として使っていた原色も 今現在は使えないものもある
そこでですね・・・ このセルボを例に 時代を追ってみましょう!!
1980年 昭和55年式のクルマなので その頃の 各メーカーの色配合表 画像は1980年~1984年までのもの
↑-1980年の新車の各自動車メーカーのデータ配合表がこの一冊に
↑これ そうじゃんね~
これじゃないかい??
↑裏側に 調合のデーターと原色が書かれていますが 今はもう 全く違う原色なので 作ることは不可・・・ だが 参考にはなるので参考にしますよ。
↑その他1980年の新色はこんな感じ 言われてみると 鮮やかな色多くないですか??
↑ちなみに これは フェアレディのあのオレンジというか赤というか・・・かな?
↑で1981年 鮮やかですねぇ~ まさに「コバルトブルー」と呼びたいブルー
↑1982年 緑でも ビビットですもんね。 35年過ぎて 最近この様なカラーのクルマ売ってますよね・・ 巡るんですね 流行って
↑そして1984年 この時代 パールなんて少なく メタリックとメタリックの入っていないソリッドカラーのみ
そんな中・・・
↑こんな時代から!?
↑ブラウン(艶消し) えっ!1984年に 艶消し あったんですね~ いすゞフォワードで。。
↑この手の原色 似た様な色はありますが 今とはまた違いますね 鮮やか感が。。
ということで 本日は 色の昨今のお話しでした 以上!!
続く・・・
コメント
セルボの修理に関して大変お世話になりました。
スズキ純正塗装色は、まさしく06Wパナマレッドです。
微妙な朱色のような色合いを再現いただきありがとうございました。
また機会がありましたら、是非宜しくお願いいたします。
環境問題と塗装の原料との関係は勉強になります。
使用禁止物質といえば、ひと昔前は金色のクロメートメッキされていたボルトやブラケットが使われており、それが環境負荷物質の規制により原料の六価クロムが使用できなくなって以降、銀色のクロメートが使われるようになっていましたが、塗料にもそうした影響があることを初めて知りました。
Iさま
この度は どうもありがとうございました。
「環境問題で原色が使えなくなりました」と言ってしまえばそれまでなのですが・・
「そこを何とか」と思うものの・・・こういった作業の際には現実の厳しさを知ります
とはいえ そこで諦める訳にはいきません 最善を尽くします。
「古き良き時代」を残すこともメーカーの義務だし「環境にやさしい最新式」を推奨するのもメーカーの役目 どちらも大切で難しい問題です。
これからも末永いお付き合いにて よろしくお願いします。
ありがとうございました。