さて 休みも終わり 今日あたりから お仕事が始まった人も多いのでは 仕事初めって なかなか カラダが重いのですが 今年も頑張っていきましょう!!皆さん 今年も働きましょう!! 会社が社会を良くするのです だから会社なのです!! 政権が変わってもそう簡単には 私共の暮らしは豊かになるわけではありません が・・ 何もしないより アクションを起して 常に楽しく 時には悲しく でも楽しいことがあるから 辛いことも乗り越えられる そんな一年にしていければ これ幸いかと・・・ 自分に 言い聞かせて 頑張っていきたいと思います。

今日1/7はブログ更新されてないじゃん! なんてお思いのアナタ!! お待たせしました ちょっとボリュームが大きくなりすぎてしまい・・・まして 時間がかかってしまいました。。

では 張り切っていってみましょう!!

 

 

さて 新たなるスタートの話題は「ハブベアリングからの異音修理」の巻

今回は お客さまの一本の電話から

お客さま「あのさぁ~専務 クルマがねぇ 走ってると なんか 暴走族みたいに「ゴォ~~~」って音がするのよ」

と・・・

私「暴走族って・・・」

お客さま「何と言ったらよいのか とにかく乗ってるとストレス溜まる感じ・・なんとかして!」

と 女性ドライバー特有の現状説明

私「では 車に乗らせてください」

と クルマに乗ると スピードが出てくると

「ゴォ~~~~」っと 足回りから音がします。 これは 間違いなく「ハブベアリングの異常」

こちらの お客さま 音や振動に敏感な女性ドライバーなだけに 現時点ですと初期症状の音なのですが しっかりと お客さまの耳にはこの雑音が入っている さすが!!

案外 かなり酷い状態と音になってから気が付く人も多く 「なんとなくさぁ~変な音してるなぁ~なんて思ったのよ」なんて お客様が多いのが この ハブベアリング。

お客さまに現状をお伝えしてお預かり。

で 早速作業!

ちなみに このハブベアリングとは タイヤの回転にあわせて 常に回転しているベアリングなのです ですから 10年を過ぎた車両には よくある修理なのです いわゆる 消耗品でもあるのです  でも これから 紹介いたしますが この修理は 足回りの取り外し(ほぼ全部)が必要な為 修理費もそれなりに掛ります 一箇所3万~6万。

↑まずは タイヤを外しまして~

↑真ん中のセンター ハブナットを緩める

↑安物のバールちゃんはこの通り。。。(もうそろそろ 役目を果たす道具だっただけに全然OK)

↑緩まないもんだから・・ IHの熱でナットを暖めて~

↑これ すごいっすよ!  ナットを暖めようとすると 本当にナットのみをIHの熱で暖めることができるすぐれもの 今までみたいな そこの部分全体を暖めるのではなく 暖めたいもの それだけを暖めることができるのです!!最先端ですなぁ~!と 同時に酸素・アセチレンのバーナーを使える若者が少なくなるって事ですね・・・さみしい・・

↑でもって タイヤを付けて「エイッ!」っと  なんか・・・嫌~~な感触が・・・(画像が左右逆だったりもしてますが・・・気になされずに・・・)

↑ありゃりゃ・・・ まあ そろそろ危ないな とは思ってはいたものの 高トルクには耐えられず お疲れ様

なんだよぉ~ なんだか工具が・・・壊れる まぁ そんな時期なんでしょう~

と いうことで 先日ブログに書いた 購入へ急いだわけでして・・・

↑はい! 新品の30mmソケット購入~ これから大活躍してくれることでしょう。。

ここで この 二つのソケットの違いについて

古いメッキのソケットは 手動用のもの

新しい黒いものは 機械工具「インパクト」用のもの 通称「ダダダ」と音がするあのエアーツール用ですね。何が違うのか というと エアーツール用の黒いソケットは素材自体が柔らかい鉄の材質でできている。。今回購入したのは エアーツールでも手動でも使用できるのを購入。

感覚的に エアー工具で使う方が強い材質と思われがちですが 強いと 今回のソケットの様に割れてしまうのですね 柔らかい材質で ネチョ~っとしてるんですね きっと鉄が。。

よって 今回壊れたのは 以前 エアーで使用されていたのかもしれません この ソケットが。

 新しい相棒の追加となりました。

 

はい 気を取り直して 作業開始!

↑ここより 足回りを外していきます

↑ハンドルを切ると左右にタイヤを動かす機構の動くアームは

↑この様にネジ一つで外れます  知ってました!? はい。。 ネジ一つですよ クルマってすごいですねぇ~

↑次々に外して

ここで 注意が ドライブシャフトは抜けてきてしまいますので スプライン部が外れると 入れるのが面倒なので 針金等で固定ですよ。もちろん最初について位置をきちんとマーキングは基本です!

 

↑タイヤがクルクル回る部分 いわゆる 足回りの心臓部でもありますね ここは。

これからが ベアリング交換になります

この部分の部品構成は・ナックルアーム・ハブベアリング・ハブ といった三点の部品が 圧力をかけてベアリングと部品を止めているのです。

って ベアリング交換するのに ココまで外して やっと作業なのです。。

 

 

↑ここで登場が「油圧プレス機」 これを使って ベアリングの取り外し 取り付けを行うのです。 

圧入と言っても 何百キロとかではなく・・・上限でも50キロ以内でしょうね・・といっても 手で押して入るわけでもないし ハンマーで叩いて入れるなんてのはNG  やっぱり プレスにて ゆっくりと正確に入れてあげないと 後々のベアリングの寿命もかわってくるのですよ!(なんて 普通の人 こんなの知りませんね・・)

↑こんな風に プレス機にセットして~

 

↑中央に セットされてるのお分かりでしょうか??アームが。。

こうして 圧力を一定にして~

むぅ~~~っと

↑浮き上がってるのわかります??

↑まずは ハブとナックルが分かれました これから ベアリングをナックルより抜き取るのです。 

↑ベアリングがナックルから外れた図

↑圧入の三点が外れました  こんな感じの部品構成なのです

画像左から・ナックルアーム・ハブベアリング・ハブ という部品名です。

 

 

 

 

 

 

って この時点で 今日のブログ かなりのボリュームじゃない?? 

「「続きは また 明日~~~」」と 引き伸ばしたいところですが・・ 仕事初め年始初のブログです 今年の私は 生まれ変わりました(なんて ウソです)

まだまだ続きます お茶でも ご用意して頂き いよいよ クライマックスへ!

  どうぞ お楽しみに・・・

 

 

 

↑こちらが 新しいベアリングとベアリングをとめているリングのクリップ(外し時には紹介してませんでした)もちろんニッサン純正です。

 

↑新旧の比較 地面に置いてあるのが古いの  ゴリゴリ音が出てました

↑ベアリングにも 裏表がありますので 気をつけて!!(形は全く同じですが 私は 確認し 付いていた様にきちんといつも付けています) 「裏表は関係ない」という人もいますがね。。

 

↑プレス機にセットするのですが ここで登場するのが 以前外してストックしておいた さね君に磨きこんでもらった 数々のベアリングのカラー(圧入台とでも言いましょうか?)なのです  画面中央の光っているのが 元々はベアリングだった外側のカラーを使っているのです

ベアリング圧入の時には ベアリングのボール部自体を押して入れてはいけません ベアリング部に加わってはいけない負荷がかかり 今後の寿命に大きく左右するからなのです。(これも 気にされない人は 容赦なくグリグリ圧入しているらしい・・・(怖すぎる!!)

↑これがベアリングの正体だ! 左がベアリングの中身が入っているもの 小さなボールが何十と入ってます  右が ボールを取り除き キレイに拭き取ったもの これが カラーとして ベアリング脱着時に必要となるのです いわゆる「お宝」でもあるのです。これの数があるか?ないか?で 作業効率は大きく変わってきます  正確にきちんと圧入する為には必要不可欠といっても過言ではありません。

 

↑昨年 さね君に磨きこんでもらって・・(ありがとうね)

↑キレイにしていたのですが気が付けば・・・

↑さね君がピカピカにして

↑じゃん!! これからは 大切に使いますね。。 命ですからね 命!!

 

↑はい!ナックル本体にベアリングが入り~

↑新しいリングを~

↑確実に入れます

↑はい!完成

↑ここでも さね君がキレイにしてくれたカラーを使い 今度は ナックルとハブを圧入するのですが

↑まずはハブをセット  ハブボルトを痛めない位にカラーで高さをキープして

 

↑ナックルをセットして 画像左には 違うカラーを(こちらもさね君が掃除してくれたもの)

 

↑カラーに

↑さらに さね君がキレイにしてくれた(しつこいって!?)カラーをセットして ベアリングの余計な部位を押さぬ様

↑こうして~ この上に平板をセットして

↑こんな感じで

↑圧力ON!

↑圧力は画像右上のレバーを上下に動かし~

↑見て

↑見て

↑見て

わかるでしょうか? 少しずつ入っていく様子を 超ハイスピードカメラにて捉えてみました。(新年早々にウソをついてしまいました すみません ただの暇人・・・)

と 新年早々から さね君が 時の人になっております 我が社では「スギちゃんか!?さね君か!?という位に面白い若者です!」

 

↑でもって セット完了!!

 

こうして 組み付けて 各部 規定トルクで締め付け ロックバンド等はきちんと使用して固定して 完成!

このクルマ 前輪・後輪共にベアリングがダメでしたので 四輪ともに交換 

この説明は フロントのベアリングです リヤはもう少し簡単なタイプでしたが いずれにせよ ベアリング交換には こんなドラマがあるのですよ

見た目は 「ただの丸いリング」なのに それとは裏腹に非常に手間が掛るのです(っても いつもの事ですがね 我々にしてみれば)

との事から「ベアリング交換に ウン万円」とか 言われた際には 「うん~大変だもんね・・ でもチョット勉強してね 価格」程度にしておいてくださいね 間違えても「こんな小さい部品変えるのにウン万円なんて!!ボッタくってるんじゃねぇ~のか!?」なんて言わない様に。。アナタの命が掛っている部分でもあるのですから 「ハブバアリング」は。。

 

新年早々 長々とありがとうございました。 (どうだ!読み甲斐があったでしょ!!)

 

次回は この車の 他の異音も同時に言われておりまして その 異音調査 修理です! 長々とまた いきますので 覚悟しておいてください。。