おはようございます

ブログのネタに良いなぁ~ なんて思っていたネタを思い出せない・・・すごく良い話題だな~なんて時折思い出しては忘れる・・・まあ 与太話ネタだから いいんだけど・・・ 思い出したら書きますね

 

 

で 本日も「やるときゃやらなきゃダメなのよ」ってことで・・・ 本番記事でいってみましょう

一本の電話から

お客様Tさま「初めて電話するんですけど フェンダーのツメ折り(耳折)やってますか??

わたし「はい片側1万円~になります あとは具合により価格は変わります」

Tさま「片側1万円ですか??」

と こう聞かれた場合 97%のお客様は 来ない

というのも「高い」と思う方が多い様です

わたし「はい 最低限でもその位はかかります」

Tさま「あと サスペンションの組付けは??」

わたし「¥45.000-~になります」

Tさま「あ・・・ありがとうございました」

と その時の電話は それで終わった・・・

 

その数日後 

Tさま「先日電話したものですが・・・ フェンダーのツメ折りをお願いします」

 

あら・・・ 珍しい  99%問い合わせで来店の無い フェンダーのツメ折り作業のご依頼・・・

「ありがとうございます」

って事で ご来店

時間は 作業が終わり次第連絡します ということで お客様は近所のコーナンへお買い物へ・・・

そう!!

我が社の目と鼻の先に

ロイヤルプロって ホームセンター??ができるらしい・・・ それに「かいりきや」ラーメン屋さんもできるらしい・・・ 歩いて行けるじゃん!! これに コンビニでもできれば ホントありがたいですわ~~

 

クロちゃんも 興味深々で 現場の様子を見守る・・・

 

と 話は脱線・・・

お客様は 近所でお散歩して頂いている間に

ヴェルファイアです

そう もうね 作業しない人が多いから 「車種は何のツメ折りですか?」まで 聞かないのよね 作業すると決定するまで・・・

で こちらのTさま 車種を聞いて

わたし「アルファード・ヴェルファイア系のリヤのツメは 完全に折れません 以前一度作業した所 完全には折れなかつたが クルマによって折れ度合は変わるから こればっかりはやってみないとわかりません」

Tさま「このままでは タイヤの横が切れて タイヤがダメになってしまうので・・・ お願いします できるところまでで構いません」

と・・・ 「乗車店員満員で乗ると ガリガリ擦ってしまう」 と・・・

なんだかすごいぞこのクルマ ホイールは21インチ 6Potキャリパーにフローティングディスクで武装した 仕様

お客様曰く「ブレーキの大きさから18インチ以下は履けないと・・ 19インチ~しか選択肢がない って スゴいです!!

いやいや・・・ それでなくても 最近の車は ツメが上手に折れずに このツメ折り?耳折り作業は断る業者が多い つか「以前はやってたが今はやらない」という業者さんが多い ツメ折り作業・・・ しかも このクルマ見ただけでも お断りしたい案件・・・ 壊したら大変なパーツがおごられているし・・・

ですが

わたし「ちと やってみますね」

Tさま「お願いします」

ということで 作業の制限のご説明やリスクもご理解頂けたお客様でしたので 作業開始」

「なにを どうするの??」

ですよね?? 普通の人は「フェンダーの耳折」だ「ツメ折」だ と聞いても

では ご説明しましょう

ここです

大きなホイールやタイヤを履いて 車高を落として カッコよくすると

個々の出っ張り(フェンダーのツメと呼ばれております)の角に 走行中 凸凹道を走ってタイヤが沈むと ボディとタイヤが当たり

こうして タイヤの横が切れてしまいます 最悪 タイヤが切れて 走行不能となります・・・

そこで こうして その ツメを折る作業をすることで 大口径タイヤや 車高を落としても カッコよく走る事ができる様になる 人間でいえば「エステ」的な作業・・ 

こういう工具を使ってですね・・

ツメ折りマシンをつけて「ゴロゴロ」とやり ツメ部分を内側に折り込むという ツメ折りマシン

ところが・・・

今の車は このツメ折りマシンでは 爪が折れなくなってきています

鉄板の材質も 薄くて強い鉄板が多くなっている事から そんな簡単には折れてくれないいです  折れても 上手く曲がらなかったり・・・ 折れなかったりで 今は「ツメ折り作業はやらない」業者さんも多いのです 現にこちらのTさまも 当社に問い合わせた後 他店にも電話をして聞いたらしいのですが・・「以前はやってたが・・・」とか「もう経営していなかった」とか・・・断られて 当社に戻ってこられた様で・・

そんな中 果敢にもチャレンジ

これは 折る前のフェンダーの耳部分

この部分を ヒートガンを使って熱を加えて 鉄板を温める これは この部分の角の塗装が割れない為に 行う暖め作業 これの温度の具合でも折れる感じが変わってくると思う  きちんと高温にしてあげると曲げやすい?折れやすい様な気がするのは 私だけでしょうか??

鉄板が熱いうちにゴリゴリして 鉄板が冷えたらまた温めて 曲げる・・・

↑で 折れまして・・・

その後 シール部分に隙間ができるので 防水&錆止めタッチペイント

分かりにくいのですが・・・思いの外 折れてくれました

そして 実際にタイヤをつけてみて 確認 これなら ボトムしても干渉しないと思います。

以前同系車両を作業した時の感覚から「あまり折り込む事はできない」と 経験していても こうして やってみるものですね 外側パネルの形状が変わっても良ければ もっと折り込む事もできると思うが それはお客様と打ち合わせの上で 今回 外装に影響がないレベル最大限で との事で チャレンジしてみました  経験が邪魔してチャレンジする事を失うこともあるんだ 何事も「やってみる」という事の大切さに気が付いた作業だ

でも こうして作業させて頂いたのも お客様の「できる限りやってみて」という ご協力のお言葉の元に成し得た技である事 を私自身 忘れてはいけない と思った・・・ 

爪折り後 お客様にご確認頂き 「キレイに折れていて嬉しい これなら大丈夫だと思います」と

今後乗って頂き 様子を見て頂き 具合悪ければ 訂正する とその旨をお伝えして 無事に納車となりました  

今回は 片側¥15.000-に消費税にて リヤの左右を施工させていただきました。

なかなか 電話お問い合わせだけで お仕事依頼にならない ツメ折り作業 

鈑金塗装屋が作業するからには 錆びない様に クルマを傷めない様に・・・を心がけ 対応させて頂いております この作業・・・

お客様の「困った」を 喜びに変えられたら 私共もうれしく思います。

このたびは ありがとうございました

 

でも こうして 毎日仕事していると 

「昨日と同じ仕事した」

とか

「毎日同じ作業の繰り返し」

って ないものなんだな って 思う・・・

いや 違うか!? 前回より深く攻められるか? とか もう一度やってみようの精神なのか!? 失敗を恐れていないのか? 懲りないのか?

時には 自らを苦しめ 時には 喜びに悦に浸り・・・ そんな性格じゃなきゃ 「終わる時が来たら 店じまいするから」ってなるよね  

「またか!?」と思われるが 私には「店じまい」の選択肢は「経営していけずに」とならない限り 絶対に なかっただけに・・・衝撃的な出来事だったんですよ 先日の出来事は・・・

 

 

 

与太話 なんだったっけなぁ~