当店とのお付き合いが約15年以上のお客さま

　半年位前　の　お話

Ａさま「クルマを買い換えたんだけど　ちょっとブツけちゃって　幾ら位掛かるか見てくれる？？」

わたし「う～ん　フェンダーとドアが凹んでますね　パネル一枚あたり約4万円位　　フェンダーとドアの2パネルになるので　通常であれば8万円　だが　お知り合いだから6万円で　いかがでしょう？？」

と　昔からのお客さんであれば　この様なやりとり・・・・

Ａさま「そうか～6万円か～」

と渋い・・・

「実はね　クルマを買った中古店に持っていったら　そこの提携している板金屋さんだったら「1パネル辺り2万円の　2パネルで4万円でいい」って言われてね・・・」

とのとこと

わたし「よ・・・よ・・・四万円！！　かないませんわ！！　価格で勝負なら　ウチは負けですわ～」

「よろしければ　そちらの業者さんで修理されても構いませんよ」と　お伝えしました　

だって　安すぎますわ。。

 

結果

Ａさま「じゃ～ちょっと検討させてよ・・・」

と　お帰りいただきました・・・

 

それから　数日後　Ａさまから電話

Ａさま「あのさ～　悪いんだけど　今回安い方で　修理してもらうわ～」

わたし「いえいえ　ご希望に添えずすみませんねぇ～」

なんて　やりとりで・・・

「また　お客さまが　激安店に流れてしまった・・・　寂しい時代だなぁ～」と・・・

でも　価格競争には　勝てませんし　やはり　やるからには　安いにしても　仕事ですし・・・

 

そして　時が経ち　

半年後の　先日

Ａ様が　ご来店

Ａ様「あのさぁ～　クルマ擦ってキズになっちゃってさ　直して欲しいんだけど・・・」

わたし「はい！　どうされたんですか！？」

と　確認すると　ドアが　凹とキズ

わたし「でも　価格競争にはウチ勝てませんけど・・・」

Ａさま「あのさぁ～　あの時はさ　悪かったね～　あの後さ　参ったよ・・・」

と　お客さまの口が開いた・・・

私の　心の中は「何があったんだ！？　激安店でトラブルか！？」と・・・

聞く前に　Ａさんが　話始めた

「あの時さ～安い店行ったでしょ　　まぁ　値段はいいんだけどさ　失礼なんだよ　」

わたし「ふむ・・・」

Ａさま「中古屋さんの指定の板金工場にクルマ持ち込みにお店に行ったらさ　お店の店主Ｂがさ「こんなキズ　直さなくてもよくねぇ！？走るのに支障ないし」」　とか　言いやがんだよ・・・

「店主Ｂ「直すのはいいけど　こんなので直すのか！？」「まあ　いいけど　金になるから」」と　言われたとのこと・・・

Ａさま「修理は別として　人間的にダメだよ　お客を客と思ってね～んだよ」

と・・・　かなりお怒りな感じ・・・

わたし「でも・・・価格は安かったんですよね」と・・・

Ａさま「価格の問題じゃねぇ！！　今回　いい勉強になった　浮気して悪かったけど　お宅で頼むよ　今回は」

と・・・　お客さまはクルマを置いて帰っていったのです。。。

とにかく　お客さまは　その対応に「怒り」を抑えられない様子で

Ａさん「もうあんな顔二度と見たくない」と・・・

 

と　いうことで　　当店で　この度修理を作業させて頂きました。

 

もちろん　価格もありますが　やはり　「人」対「人」のお付き合いなんだと・・・

顔の見える仕事　見えない仕事　といろいろありますが　　　お客さまの多くが「キズや凹でクルマと同じく心にキズを負っている」ということ　

やはり　値段だけではない　そんな　心のケアというのも　これからは　問われる時代なのか？と節に　思う出来事でありました。

もちろん　綺麗な仕上がりをする　ことも大切ですが。。