2014
12/04
11月21の話題 「廃車からの生還 R33スカイライン」 その1
- 2014.12.04
- 社長のつぶやき
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11/21に少々 紹介しました
「高速道路ベイブリッジ上で突然エンジンが停止してその後エンジン始動せず レッカー搬入した ニッサンスカイライン」
直すか?直さない? なんて 少し話題にしましたが・・・結果 直すことに決定
と 書くと 通常通りな作業にも感じますが これまた 急展開なドラマの上に作業が開始されたのであります。
今回の主役のクルマは ニッサンスカイライン H7年式 R33 シングルカムのRB20エンジン 走行は150.000km
では 前回までのおさらい
エンジン停止の原因は 「高速道路でタイミングベルトが切れた」のである
ということで この「タイミングベルト」が切れると どうなるか??というと 人間で例えれば「心臓から各臓器機能へと血液を送る 総元の太い血管が切れる」様なもの・・・人間であれば即に何とかしないと いけませんが ここは エンジンという機械なので時間は良しとしても・・・ ここがダメになると エンジン内部に大きなダメージ(「バルブ突き」という)を受けるケースが多く エンジンは通常 オーバーホールして 修理しないと使い物にならない。 それが 高速道路上となれば なお更 バルブがピストンを突いている可能性は大 ということで このタイミングベルトは 切れる前に(10年10万キロを目安に)定期的に交換しなければいけない部品なのであります。
それを 前提として お客様に現象を説明し
わたし「このエンジンではもうダメですね」
お客様A様「そうですか・・・ 今までも「次に壊れたらおしまいですよ」とセンムさんに言われてましたからね」
と・・・ そうなんです ここの部分を いままでやってこなかったんです・・ 幾度となく私はお伝えさせて頂いていたのですが・・・
ということで 今回は
「クルマを廃車する」
という 決断をされて お客様がご来店
そして 前回伝えた
わたし「これ乗るのであれば エンジンを載せ替えないといけないし 載せ替えになんてなったら・・・20万 とか費用かかりますからね」
と 現車を前に廃車の準備をしにご来店いただいたお客様を前にお話すると
A様と奥様「えっ!20万円で直るの!!」
とお二人は顔を見合わせながら「ならば エンジン載せ替えて乗りたい!!」 ご主人「20万ならなぁ~」奥様「20万ならねぇ~」と・・・
ちょっと私が思っていたのと 違う方向に・・・
でも そのクルマを見つめる A様と奥様の目には「愛車愛」が・・・ 新車に近い頃からお乗りなのですからそれゃ愛着もありますよね・・
確かに このスカイライン 各部は痛んでいるものの・・キレイにしているのがわかる車なんです。
わたし「でも20万円出したら 中古車で これと同等のスカイライン買えるのでは??」
A様と奥様「いやいや・・・ クルマ乗り換えるのだったら・・・こんなクルマ買わずに違うクルマを次は選ぶ」
わたし「はぁ・・・」と 思わず笑ってしまいそうになってしまいました すみません。。
ということで 「このクルマじゃなきゃいけないんです」ね。。
で 幾度となく そんな話を繰り返し 結果
「エンジンを探してみて 幾ら位費用が掛かるかをご連絡」
ということで とりあえず廃車を一時保留となった スカイライン
そして 早速にまずは 中古のエンジンを探す
「10万円で走行20.000kmのエンジンがあります」と 業者さん
あれま!走行距離が少ない程度が良いエンジンが見つかった!
では それを乗せ替えるわけですが・・・ 今の当社では その作業をする場所も時間もないので・・・委託業者のこの道40年のメカニックIさんに相談
わたし「あの~エンジンの載せ替えなんですけど」
業者Iさん「おぅ~どした!?」
わたし「お願いできるでしょうか??」
Iさん「今エンジンの載せ替えなんてやらねぇ~ぞ 昔は多かったが 今はもう少ないから 」
わたし「そうですか・・・」
Iさん「で なんで エンジン載せ替えなのよ!?」
わたし「ベイブリッジ上で タイミングベルトが切れて~」
と伝えると 間髪入れずに Iさんは
「エンジンダメだ バルブ突いたべ きっと・・」
「でクルマは どんなのよ」
わたし「H7年のR33のシングルカム」
Iさん「やめとけ」
わたし「お客さんが愛着があると・・・」 でも・・・「過去にオイル管理が悪く スラッジがすごいのです」
Iさん「なお更 直すもんじゃねぇ~よ」
わたし「でも 愛着があると お客様が・・・」
Iさん「あのねぇ~ 愛着があるならね スラッジだらけに エンジンはならないの! そういうお客さんはね また 同じ事になって エンジン壊すからね やめた方がいいよ!」「やめとけ やめとけ」
と・・・
希望の光は 途絶えたのであります・・・
って ことで エンジン載せ替えを 自分達でやるか・・・ と モンモンと考える中・・・
とにかく オイル漏れも酷い・・・
エンジン上のカバーを外すと この有様・・・ ヒドイ・・・
典型的な「オイル交換を怠った悪い例・・・」(A様すみません ですが 現実です)
この「スラッジ」というのは 食べ物で例えると 天ぷら油を 何度も何度も・・・使い続けると・・・ ギトギトのトロトロの油になりますよね それと同じ 人間で言えば 血液ドロドロ状態・・・ これゃ 確かにIさんが「ダメだ」というのも うなずける・・・
当社にご来店頂いた数年前の時点では もう この状態で・・・「とにかくオイル交換をこまめに」と 作業させて頂いていたのですが ヘッドカバーを外してみると やっぱりヒドイ・・・
さて・・・ どうするかを モンモンと 考えるのでありました・・・
続く・・・
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