2016
5/30
クラッチ フライホイールの研磨&軽量化 スバルVIVIO編
- 2016.05.30
- 社長のつぶやき
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雨の月曜日・・・ お昼頃までの雨だそうですよ~
(画像は先日の使いまわしですが・・)
この週末は クルマのイベントが沢山だった様で「ユーノスロードスターの軽井沢ミーティング」や 「デザイナー ジウジア-ロのデザインした車大集合」なイベントが 開催された様で 何せ 天気が良く よかったですね。。
ニュースでは 伊勢志摩サミット 広島にオバマ氏が・・・と「戦争」を考えさせられた出来事でもありました。
昨日 夕方 飛び込んできた「山菜取り(お仕置き)行方不明小学生」も気になりますね 無事に戻ることを祈ります。
さて この横浜都筑区からは 毎日更新の自動車鈑金塗装と自動車修理屋のブログを 本日も 雨にも負けず 愛と夢と希望に乗せて本日も お伝えしていきます!!
雨 といえば 雨の日には ワイパー
ワイパーのゴムは 一年に一度交換ですよ~ ガラスに撥水施工をすれば ゴムが少々傷んでいても まだ視界性は守られますが ワイパーゴムが傷んで水が切れない あのガラスほど運転しにくいものはありませんからね~
こちらは ワイパーどころではありません それ以前にエンジンが載ってませんからね・・・
こちらのクルマが10年動かなかった理由の一つ「クラッチの滑り」
MT車(マニュアル)な こちらのクルマ
今回の 修理希望の中に
「クラッチ関連のオーバーホールとクラッチフライホイールの研磨と軽量化」 がお客様の希望
クラッチの裏・表 こちらがフラーホイール いわゆる 鉄のおもり みたいなもの
エンジン回転の安定化 運転しやすさを コントロールしている このフライホイール
軽量化することにより 「エンジン回転が軽く(レスポンスよく)」なりますが デメリットとすると「運転しにくくなる」 が なぜそんなことするか?といえば レーシング傾向になるチューニングだから!?
でも
「クラッチのフライホイールの軽量化!?」 いまどきそんなことする人がいるのだろうか??
と言う程に 最近は アフターパーツで出回っている「軽量フライホイール」を購入するケースが多いことから
今回 普段取引ある 研磨屋さんに問い合わせても「クラッチの当たり面の研磨はするが 軽量化はやらない」 と 数件に断られ・・・
で いろいろと探して 見つけました
電話で問い合わせると
「はいはい~ 安全性を考慮すると600g位しか軽量できないけどやりますよ~」
と そこの業者さん自らVIVIOを愛する一人らしい。。
「ただ・・・」
ただ??
業者さん「軽量のついでに クラッチの当たり面も研磨してあげたいんですが フライホーイールに ピンが二本圧入されてまして それを外すのに苦労するんですよ」
と・・・
ピン!?
↑このピンね・・・ 二本刺さってるし・・・
わたし「そーですか では とりあえず フライホイールをお送りするので お願いします」
業者さん「わかりました ですが ピンを抜く作業が困難でしてですね・・・納期はそれなりに頂きたいです」
と ピンが なによりもの「キモ」になっている様で その「抜き取り作業」は困難を極める様・・・
「ならば ピンを抜いて送れば良い」
と これまた 安易な考えで
フムフム・・・
ピンの裏側には 穴は開いていないので・・・
このピンは・クラッチカバーの位置決めのピン
押し出すわけにはいかない・・・ 裏に表に ひっくり返しては 見て・・・ ひっくり返しては見て・・・
↑そうだ!熱を加えてピンを抜こう! と そんなに 容易いものではなく これもダメ・・
この先端をドリルのチャックに固定して外す!! そんな容易く外れないし・・・
で あ~でも こ~でも で 結果 外れず・・・・
業者さんNさんが言う「ピンを抜くのが大変」な意味がわかったわ・・
それだけに「迷惑はかけられない」と思い 何とか外してやろう
と 結果・・・
↑あ~あ・・・
ドリルで小さな穴を開け 裏からピンを叩き抜く!!
だが フライホイールの構造や材質を考え テストしてみるも「いけそう」な感じ。。
ドリドリドリ・・・と
軽量化の時にはバランスも取っていただけるであろうから・・・ いや 最悪ダメなら この穴を埋めればいいだろう・・ とか・・・
あ~あ
こうして 隠れて 作業していると
「こんちは~」
と
SNAP-ONのM氏が・・・
わたし「ヤバッ!まずいトコ見られた」
M氏「何してんねん!!」
わたし「いや・・・ フライホイールの軽量化を頼まれ・・・」
M氏「今時 そんなことするヤツおるねん!?」(口が悪いのではありません 愛嬌ですよ愛)
わたし「頼まれてですね・・・」
(((と ここで M氏をご紹介ーーー Sanp-onというアメリカのツールメーカーの工具を訪問販売するSnap-onディーラーの販売さん いわゆる工具屋さん ですが ちょっとこだわりの工具屋さんでして そんな「拘り」なツールを販売する人だけあり 巡回する工場も 「匠」や「プロフェッショナル」が居る工場さんばかりを巡回している人 高級スポーツカーや高級外車 こだわりの一台を手掛ける工場の数々を回っている人だけあり その眼は肥えております よって 変なことしてれば「何しとんねん!!」といっもツッこまれます(笑 )))
M氏「で 何しとんねん!!」
わたし「この圧入のピンを抜いており・・・」
で 構造を見たM氏
M氏「そんだよな・・・ 表からピンつまんで抜くなんて 大変だもんな・・・簡単な圧入でも 圧入は圧入だからな・・ そんな容易くは抜けないはずだ」と 工具屋さんだけあって物の構造は理解されている
わたし「ピンを簡単に溶接して引き抜くという手もありますがね・・ そんな工具ないっすか!?」
M氏「そんなのあれば紹介するけど無いよ 確かに 裏から叩き抜くのが明解だろう。。。」
わたし「あざす」
M氏「で ピン裏にドンピシャでどうやって穴を開けるねん!?」
わたし「ヤマカン(山勘)です」いや「経験と感です」
(って 山勘って「山本勘介」からきてたんですね!!)
M氏「ホンマかいな!!」
わたし「それ以外に!?」
M氏「確かに・・・」
で 穴を開けたポンチ(約2~3mm)を差込み
↑トントンと・・・
抜けたで!!
二本のピンを抜いた訳で・・・
M氏「鈑金塗装屋がここまでするかね!?」
わたし「頑張ります!」
M氏「そやな~ 今の時代 何でもやらないと 生き残ってはいけない 選り好みしていた工場なんて 今や「暇だ 暇だ・・」と言ってるし・・・ なんでもやらないとアカンな」「でも 何でもヤルといっても ただヤルだけではダメ きちんとお客さんが喜んでもらえる仕事と技術を提供しないといかんがな・・・」「だから 今まで 自動車業界が潤っていた時代に技術の向上をしてこなかった 職人さん達は今仕事にあぶれているよ」
と いろいろな業者さんと職人さんを訪問しているM氏は 事情通だ。
あ~でも こ~でもと 考えること数時間 抜き取る方法で数分という作業 いつも 同じ作業であれば簡単なんですがね・・・ こうして考えている時間が 本当に一時間二時間と・・・時が経つのが早い・・・
丁寧に
壊れない様に
梱包をし
ピンを抜きましたが・・・ 穴を開けましたと お手紙を添えて・・・・
穴を開けたことが 吉とでるか?凶とでるか??
Nさんの工場にお送りさせていただきました。
と 鈑金塗装から クラッチのフライホイールまで
こんな時代です 何でも頑張ります!!
で 現在先方からの 連絡待ちです。。。
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