2016
7/20
数年越しの ハンドルのガタつき マツダキャロル編
- 2016.07.20
- 社長のつぶやき
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おはようござ・います
良いことも 悪いことも書くことが約束のこちらのブログ
昨日 当社で作業したお客様のクルマがクレームとして入庫
原因は 当初私が見た概算見積もりが5万円 実際現車を細かく見たところ10万円掛かると お客様に報告 だが 「当初5万円といわれたから」と 結果5万円で受けることに・・・ 5万円成りの作業を終え 納車したが 後日「約束のところが直っていない」と・・・ 「通常見積もりの半額ですから・・・」と お伝えしても 怒りが沸点に達したお客様の怒りはもう抑えられません・・・ もうこうなると 「あること ないこと・・・」が 始まるわけですが・・・ 結果 お客様は「お金払って 大切なクルマを頼んだのに」となり 私共からすると「金額に見合わない費用で何とかした」 と・・・ で 仕上りが「キタナイ」になってしまうと もう どうしようもない・・・ いずれにしても「無理です」と 言わなかった私がいけないのである。
でも ステーキ屋にステーキを食べに行き その店で安い肉選んで食べて「肉が悪い!」って怒る様なもの?? アメ横で値切りに値切って蟹買って「中がスカスカだ」と怒る!? でも デパートで値切ろうとしても「では 他店へ行ってください」って言われるか!? 病院だって 大工さんだってリフォームだって 値切られたらたまったもんじゃない・・・今の時代・・・。だが 買う側としては「少しでも安く よいものを」と 考えるが ・・・
と 書いているとキリがないので とにかく お客様を満足させることができなかった・・・ 反省して そのクルマを仕上げるとします。
そして もう二度と「安請け」はしないと 心に誓うのであります。
では 今日もいってみましょう。
約10数年前に 当社で全塗装したお客様のマツダ キャロル
「乗りっぱなしだから」と 言っているものの・・・
↑磨けばまだまだ光るレベル 今度 (有)羽鳥鈑金塗装工業所別館ができた際には 是非磨かせてください。
こちらのクルマ 数年前から 気になっていた いつも車検お預かりする度に気になっていた
↑ステアリング(ハンドル)のガタツキ
電動パワーステアリングでもあり その辺りの構造も普通とは違い「あまり手を出したくない」部分でもあります。
安全上 問題あるガタツキではありませんが 気になっていまして
↑今回も 気になる・・・
↑バラしては みるものの・・・ 諦めて元に戻そうかと・・・ いけない それでは 何の意味もない
↑サークリップを外して ワッシャー類を外して・・・
↑フムフム・・・
この ハンドルが付くシャフトと それを支えるベアリング間に違和感が・・・
↑この間ですね
↑こんな先細のリングはずし工具でコジる
↑普通はこの様に密着してます
↑ハンドルをフリーにして動かすと ガタガタですが これ ベアリングの磨耗ではなく シャフトの磨耗なのか?本来 ベアリングの磨耗ではない部分のガタツキなので ベアリングを交換したところで直るとは限りません こういうケースの多くはベアリングが原因なのですがね・・・ でも この部分 部品は出なさそう・・・
そこで ダメもとで
↑ステンレスの針金をシムの様に 丸棒を叩いて シムを作ってみました
↑こんな風に
↑隙間にあわせた厚みを 叩いて作り 差込ます
「回転部にそんなの入れて大丈夫??」
そうなんです 通常NGですが ここは 物の構造を理解すると そうではない部分なのです。
回転してはいけない部分を回転しない様にセットしてあげているだけなので何ら問題はありません
この後 何回かのセッティングにより ハンドルの横方向へのガタは ゼロになりました。。
その後試乗に重なる試乗を経て 問題ないことを確認し 納車。
10年近く ガタツキに悩んでいたお客様も「具合は良い」ということで 大変喜んで頂きました。
「ならば 10年前に直せばよかったじゃないか??」と言われますが・・・ 正直10年前に以降 ここの部分を確か点検したことがありましたが 「ここだ」と断定できなかったんですね・・・ それは ステアリングを あるところでフリーにしないと今回のガタツキは出なく 原因が分からなかったのです もちろん 通常の見方で見れば「ステアリングコラムASSYで交換」が明回答 電動ステアリングは10万円15万円!?はするであろう・・・。だから 無理して直そうとはしなかった が 今 これを 直せた というのは 日々の作業 日々の「どうする?」が 今回の結果になったのではないか??と・・・。 もちろん 作業費用はウン十万円と請求させていただきます。(あっ! お客様に直してくれ と今回は頼まれていない・・・)
と いうことで ハンドリングが 快調になった 20年前のマツダキャロルを話題でした。。 これからも末永いお付き合いにて どうぞよろしくおねがします。
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