2013
3/14
私と印刷屋さん
- 2013.03.14
- 社長のつぶやき
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3/7のブログ「救急搬送受け入れ拒否の末に・・・」で 「人の心」を書いてみたつもりでしたが・・・
その最後に 「私と印刷屋」さんの出来事もある。 なんて書いていたので 今日はその話題で。。
かれこれ10年位前になるでしょうか・・
当社では「これからは カーメーカー等のディーラーさんからの下請けだけでは食べていけない時代が来る」ということで その始まりとして インターネットの導入 ホームページの作成と・・・当時はWebを作ってもらうと ウン十万円~ウン百万円といった時代・・・ よって試行錯誤でホームページを作ったりして頑張ってました。
そんな営業ツールの一つとして 社長が目をつけたのが「折込広告」 といっても タウン誌の様なものではなく(といっても当時は無かったが タウン誌なんて) 「自社のみの広告を一枚の用紙に打つ!」という大胆なもの。 「組合とかで何社が集まって」というのならば わかりますが 自分の所だけ しかも自動車板金塗装屋が というなんとも斬新な・・・
でもって いろいろ調べてみると ・デザイン・印刷・折込日程の打ち合わせ・なによりもコスト面 と考えることが多く・・・ そんな中 お客様の紹介で とある印刷屋さんをご紹介いただいたのでした。
印刷屋さんの担当は 多分 父親が一代目の社長で その息子さんの二代目 私と同じ立場だったと思います。 よって年齢も近く 話も早く 会ってまもなくですが こちらのイメージを伝え それに答えるべく 広告の原稿の下書きを作ってきてくれました。 自分達も「広告印刷」は初めての事 正直 デザインをするのにあたり 印刷屋さんの二代目と「ここは~~したら?」「ここは~~がいいだろう?どうだろう?」なんて 手探りで 作ってまして
同時に いろいろと調べてみると 東海地方や千葉・埼玉の同業者は 共同で広告に力を入れている業者さんも多く そんな業者さんの資料も揃えつつ・・・ 一度目の 印刷と折込等々・・・完成したのでありました。
広告としては「安く!・早く!・キレイに!・ご入庫のお客様にはプレゼントあり!」みたいな感じの広告・・・
で もって 新聞に折り込みを入れ その反響はそれなりにあり いってみれば「成功」 次いってみよう ってことになり 折り込むこと数回・・・
「そろそろ デザイン変えないか??」
ってことで 印刷屋さんと 次回広告の打ち合わせ
「こんなデザインはどうだろう??」
「「うむ~~今度は価格だけではない当社にしかできないもの」みたいなのをアピールしていきたい」
と伝え 次回のイメージを先方に伝えます
「こんな感じでいかがでしょう??」
「うむ~安っぽさが・・・」
「では こんな感じで~」
と 印刷屋さんも 頑張ってきてくれて 数回打ち合わせるも どうも 納得がいかず・・・挙句には 印刷屋さん 夜まで打ち合わせ 下書きを持って来店してくれたりしてまして・・・ ですが いまひとつ 私が求めているものとズレが生じている・・・
そんな 時に一通の営業メールが
現在 当社の印刷・Web デザインの全てをお任せしている「ノーブランド」さん
その当時は「GIファクトリー」って名前だったっけな?
「これからは デザインの時代! 印刷等 お宅の「困った」を解決します!?」みたいな お誘いの営業メールだった様な・・・
今となっては 港北NTニュースだとか ぱど だとか タウン誌は当たり前の様にありますが その当時は「他業種と同じ用紙に広告を打つ」なんて 斬新な広告を アピールしてきたのだ。
早速に問いあわせして 打ち合わせに 当社に担当者が来店 女性二人での営業 いまでは ごく普通ですが 板金塗装屋の広告デザインに女性は 当時めずらしかった。
こちらの希望を伝えると 言われたのが「私達クルマの修理の事は全くの素人です そのあたりは いろいろ教えてください」と担当者
それを聞いて 最初は不安を感じましたが それであれば
「わからないのであれば それでいいから 当社が「何をする工場なのか」分かりやすく簡単にアピールする広告を打ちたい」
と担当に伝えたのです
それを 参考に 作ってきてくれた下書きをみた瞬間
「これだ」と感じました。
今まで「職人目線」で作っていた広告
職人が目を通すならばよいが そうではない・・・
「業務内容がわからないからこそ成し得たデザイン」「わかっていることが全てではないその仕事(デザイン)の基本をマスターしていることが重要なのだ」 ということを学んだ。
その後 GIさんが手掛けた折込広告を打つと
「お客様の層」がガラリと変わったのだ・・・
それには 驚いた・・・
今や 当たり前な「デザイナー」という仕事
以前は そんなに重要視していなかっただけに
「デザインの大切さ」を知ったのだ・・・
それ以来 現在のWeb 名刺 も全て ノーブランドさんのデザインのものを使っている。。
後々気がついてみると・・・
最初の折込でお世話になった二代目の印刷屋さん それ以来 取引は無くなってしまったが・・・
彼は「デザイナー」ではなく「印刷屋さん」だったのだ
私は 印刷屋さんが 一生懸命に作ってくれた 広告に納得がいかず・・・いろいろ注文をつけてしまったのだが・・・今思えば「印刷屋さんの枠」を超えて すごく頑張ってくれた
印刷屋さんの二代目に悪いことをしてしまった・・・と 気が付いたのは数年経過してからのこと。
あとは その「デザイナーさんなり 印刷屋さん との 時代とタイミング が お互いに合わないと上手な仕事ができないってこと・・
当時それがわからず 印刷屋さんには「そうじゃないんだよな~」と 随分迷惑をかけてしまった・・・ 今思うと 本当に 頑張ってくれたのに悪いことをしてしまった。。
今 あの時の状況に立っていたら「違う」と即座に気が付くはず・・・ ウマが合う合わない ありますもんね。。 良いとかダメじゃなくてね。。
私共の仕事も同じく
エアーブラシやソウルペイントの真似事はできますが きちんとしたことは私共ではできません
メーカーのブランド感覚を得られる修理を希望される方々には 私共の修理では納得してもらえません
と・・・ 「得手不得手があるのだな」と その印刷屋さんとデザイナーさんとの出会いにより学びました
それからは
「私共でできる限りのことは対応させて頂きますが お客様が私共に不安を感じられる様 もしくは「新車に戻して欲しい」と言われるのであれば 当社では無理です 「出来る限り復元はいたしますが 新車にはなりません」」といえる様になりました。
無責任 と思われがちですが
「責任もとれないのに無責任に「出来ます」とか言って預かるほうが無責任なのかな??と思ってみたりして・・・」
でも「できません」じゃ~いけません とにかく「一生懸命頑張るのです!」
仕事って難しく 奥が深い・・・
そんな事をつつうらうらと・・・ 本日も長々とありがとうございました。。
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