おはようございます

すっかり秋ですねぇ

と いうことで 本日は 工場はお休みなのですが それ以外はいつもと変わらぬ水曜日 

で なぜか この水曜日ってバタバタするんですよね・・ そんなもんですよね。。

 

ここの所 トラブルを抱えたクルマが多い

不正改造で何度も車検に行かなくてはいけなかったり

ブレーキをかけるとカタカタ「音がする」って事で なかなかそのカタカタ音が消えないクルマだったり・・・

と いうことで

車検担当に 言われた(車検時の検査への持ち込みは その道のプロ にお願いしてます)

「普通やらない事 やってるよね社長のトコって・・・普通断る仕事だよね」 って・・・

わたし「でも そんな 仕事もやらないと食べていけないじゃないですか??」

「う~~ん 難しいよね 今の時代 だからこそ お客さんが来るっていうのもあるしね・・・」

わたし「ご迷惑かけますが お願いします」

そうなのか・・・

でも 他でやらない事をやるからこそ っていうのもあるし・・・

他でできない事やるということは それだけ手間がかかる=工賃が高い って スムーズにお金頂ければいいけど そうもいかないし・・・

 

こちらの患者さんが

ブレーキをかけると カタカタ音がするって・・・

ご覧の通り 20年選手の トヨタ ファンカーゴ!!

ご連絡を頂き クルマを確認するも 私にはわからず・・・

お客様に乗って頂き その音をどうしたら出るのか? をレクチャー頂き 試乗 すると ブレーキ時に「カタカタカタ・・・」と・・・

ブレーキをソフトに踏まないと出ない・・・

でも その音の出し方がわかると もう 気になってしょうがない  ブレーキをかける度に カタカタカタ と・・・ 回転音がするのである。。。

正直 「20年も乗ってれば こんな感じで音は出ても仕方ないでしょう このまま乗ってても 大丈夫だと思いますよ」

って 帰ってきたかった・・・ って 位に 微妙な音・・・

点検し ブレーキ廻りを清掃し 音が出ているブレーキ部分を左右で部品をローテーションしたりして とりあえずは音は消えたので 「納車させて頂きます」と納車

ところがお客様のご自宅が近くなった途端 リヤブレーキから「キッキッキッ」と 音が出始めた・・・ 

「マジか・・・ここまできて」と お客様宅の近所を走ってみると その音は 以前よりも大きく感じる・・・

お客様宅に訪問し「申し訳ない 近くまで来たら また音が出始めたので・・」と とりあえず納車します とお約束していたので ご報告まで 訪問

お客様は「どうすれば治る??」

わたし「年数的に ブレーキ廻りの部品のすべてを交換・ タイヤが回転するハブベアリングの交換 これで直らなければ タイヤやサスペンションの取り付け部のマウント等も考えられますが・・・」

お客様「そこまで交換するとなると もう乗り換えかな~ もう無理ですかねぇ~これ以上乗るの・・・」

わたし「いや 現時点で 絶対にブレーキだ とも言えませんし だが 年数的に見たら 悪い部分は間違いなく あそこもここも という状態になっているのが現実です」

お客様「う~~ん どうしよう もうやめるかな このクルマ」

わたし「そうですね 新しいクルマに乗れば こんなわずかな音で悩む事もありませんし 安心して乗れますし」

お客様「そうだな うん もう このクルマ やめるわ 羽鳥さんにあげるよ このクルマ」

わたし「重量税も高いし20年前のクルマなので・・・結構です」

と・・・ 

これは 普通のクルマやさんのやりとりです・・・

ちょっと巻き戻しましょう・・・

お客様「う~~ん どうしよう もうやめるかな このクルマ」

お客様・わたし「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

わたし「でも 新車買うにしても すぐには納車されるわけじゃないし まだこのクルマ 乗らなきゃいけませんよね」

お客様「そうだよね・・・」

わたし「とりあえず 一度見させて頂いて また音が出て もう直りません って訳にもいかないので もう一度 みさせて頂いても よろしいでしょうか?」

お客様「お願いできる??」

わたし「このままでは お渡しできませんし」

と いう事で 納車したはずのクルマに乗って帰ることに・・・

そして もう一度 疑わしき右後ろのタイヤを外し ブレーキ廻りを外し・・・清掃・給油・調整 をして 試乗・・・ 

今度は 大丈夫そうだが・・・ まだ安心はできない

これで納車して 同じ事になっては 修理した意味がないので  お客様へ連絡し「仕事時間以外でも このクルマ乗らせてもらってもいいですか??」とお願いし 「全然乗って構わないから」と OKを頂いたので 本日から 距離を乗る事になったこのクルマ

今の所 調子は良い・・・ まだもう少し乗ってみる・・・ 

 

正直 試乗の時間まで考えたら 何時間掛かっているかわからない・・・ お客様のクルマで事故したりしたら!?とか考えたら・・・ 「もうやめましょう このクルマ」って伝えるのが 正解なのかもしれない・・・

が お客様が そのクルマに想う思いはさまざま・・・

私共の工場が ディーラーさんみたいな対応じゃ この先ありません・・・ メーカーのブランドもない いわゆる「ノーブランド」な自社みたいな個人経営の工場は メーカー以上のなにかをしない限り お客様は ついてきてくれない・・・

まだまだ 修行は続きそうだ・・・

 

本当に お客様にご迷惑かけてばかりで・・・ 申し訳ございません 頑張ります・・・