おはようございます。

 

クルマにはネジで付いているパーツと 溶接でボディそのものに付いている骨格パーツとがあります

ネジで付いているのは・バンパー・フロントフェンダー・ドア・トランク・リアゲートなど・・

溶接で付いているのが・各フレーム・屋根・リヤフェンダー等々・・・

ネジで交換できる部品は人間で例えるとメガネや洋服みたいなもの

溶接で付いているものは 皮膚を切開して手術をする様なもの

 

そんなに リヤフェンダー交換って何がいけないの?? 

ということで リヤフェンダーを交換して15年を経過したクルマを見ていきたいと思う

錆が出ている・・・ これを見て「なぜここが錆びる?交換した??」と 思ったら 当社で交換している履歴がでてきた

どうした事情でこうなったかはわからないが・・・ 浮き錆がでてきているが 裏側から錆びてきた様だ

もちろん 錆止め処理をしてはあると思うが 錆止め剤が届かない場所もある・・から・・・

と 言い訳をするも・・・ これは 現実として 受け止め 今後どうするべきか?を考えないといけない

が・・・ 

できる限り 錆止めは頑張っているのだが これが現実・・・

でも15年前の修理だから 今ほどに 錆止めに気は使っていなかったと思います それは確かです

反対側は大丈夫だ

これは 今後の課題として 現実を受け入れ 今後の修理に反映させていきたいと思います

 

 

 

こうした溶接パネルを交換する ということは 人間でいえば 大きな手術をするのと同じ

だからといって 交換しなきゃいけないものを無理に鈑金するのは・・・どうかと思う

が できるなら 交換は避けたいと思う

「ならば錆びない様に直せよ」と 言われそうですが・・・

もちろん その時代に合わせた 錆止め処理をしていきますが 修理で交換すると どうしても溶接ヶ所は新車製造時より多くなる=錆を生みやすくなる  のだ・・・

人間に例えて申し訳ないが 故障後復帰したアスリートを見て欲しい 競技後はすぐにアイシング その後は体のメンテナンスそして 故障個所のまわりの筋肉を強くしトレーニングをして 大会へと挑む 大きな怪我をして 手術をして 完璧なパフォーマンスが発揮できるか?といえば なんともいえない「手術がゆえに引退に追い込まれた選手も多いはず・・・」

と・・・ 大きな怪我は痛手を負うのです・・・

革靴で言うと 靴底の交換は3回が限界 とか言いますが 気にしない修理屋さんはバシバシ交換してくれるだろう 革靴の一生を考えると 靴底を補修して使って 交換は先延ばしにした方がいい という修理屋さんもいるだろう   そう さまざまなのである・・・ それを「交換したくないから ごまかし」と思うお客様もいるだろう・・・

 

こうして 自分の所で修理してきたクルマの15年後を見て 話をする機会もないだろう またそれを こうして 公表するのは もっと・・・考え物だが・・・「そんなもんでしょ交換したリヤフェンダーなんて」と そこまで気にしていない修理屋さんも多いだろう・・・

と いうことで 修理と錆は常に 隣り合わせ・・・

修理してから「15年も経過しているから」というのか「15年しか経過していないのに」と思うのかは・・・ 

と 反省から 始まる 朝の錆話であった