2011
7/23
ちょっと気を抜いたら・・・
- 2011.07.23
- 社長のつぶやき
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本日 納車となりました 今日紹介するこのクルマ
本日も画像が多いです 気合を入れてご覧ください!
お客様からの一本の電話から始まった
お客様「ちょっと熱がありボーっとしてたら柱にぶつけてしまい・・・すぐにでも直してもらいたい
と同時に代車も欲しい」
私「では一度お車を見て見積もりや日数を出しましょう」
という 新規でのお客様。
次の日 代車を用意しお客様とお約束の場所へ
私「・・・」
(クラウンで後部をこれだけ破損させると修理代が高くつくな・・・)と思いつつ お客様の希望をお聞きすると
お客様「気に入っているクルマだから直したい が 修理代が何十万と掛かるならどうしようかと・・・」
↓入庫時 作業前の画像 こんな感じです。
柱に左端をぶつけた様で トランク リヤフェンダーとの合わせ目部付近を大きく当てたのか・・・クルマが曲がって見えます
・リヤバンパー・トランク・左テールランプは確実に交換
左後部を強く当てた事により 左リヤフェンダー前部にも大きな「歪」が発生してしまってます
通常であれば・リヤパネル・左リヤフェンダーも交換となりますが・・・
入庫前 見積もりを作ると 各部交換修理とすると な・・・な・・・なんと58万円(概算)さすがクラウンです!
部品代が何せ高い バンパーが9万円(新品)だ〜とかで・・・
さて・・・ 保険も加入していないので自己負担修理
とにかく 今回の修理で一番費用が掛かる部分が「リヤフェンダーとリヤパネル等の骨格パネルの交換」です
(場所でいうと・左後ろタイヤ上のパネルがリヤフェンダー・テールランプが付いている内側のパネルがリヤパネルです)
作業前の段階で 通常であればこの二点は確実に交換 この二点だけを交換するのに
掛かる費用は約30万円位(部品工賃含)
ここの部分が板金作業できれば価格も半分位に抑えられます。
お客様「何とか中古部品等を使用して少しでも安く復元することはできないか??」
とのご希望
私「では とりあえず部品の在庫確認を取るのと同時に リヤフェンダーやリヤフレーム関係が板金で何処まで復元できるかを実際修正をかけて作業してみて 仮にリヤフェンダーとフレーム関係が交換になった場合には幾らプラスの修理になるのかをしっかりさせてから本格的な作業にかかりましょう」
という事で作業をお受けする事に。。
まあまあ・・・各部品を取り外しだけでも 骨格パネルの歪みのヒドイのがわかります・・・
あの手この手で フレーム修理の道具を使い 事故が起きたときの入力と同じ様に引き出せば元に戻る(理屈で言うのは簡単ですが・・・)と 各部予測しながら引き出します
フレームがおおよその元位置に戻ったら ボディ外板パネルも溶着による引き出し作業により元の位置に戻していきます
ここの部分が 折れが酷く 元に何処まで戻るか?が一番心配されていた部分であるが 何とか形になり
リビルトのトランクを付けて・リヤフェンダーと・トランクの隙間も良いところまで復元できました。
だいぶ良い感じで フレーム骨格関係の粗出しが終了しました
ここまでくれば・リヤフェンダー・リヤパネルは板金で可能と確定できました もちろんその旨をお客様にも報告
一安心です。
↓ここからは 最終板金を済ませパテ整形をして 最終調整をします
パテ整形中の画像です。左リヤフェンダー横の大きな歪みも引き出し作業によりある程度復元できましたので あとは通常通りの板金作業で元の形を取り戻しました。
そして いつもの通り 肝心な塗装中の画像をわすれ・・・
はい 完成です。
昼間に撮影しようと思ったものの・・・忘れてしまい 夜にざつくりと撮影
完成後 各部クリーニングや磨き清掃をし キレイになりました。
無事に本日完成 納車となりました。
気になるお値段ですが 新品使用時の約60%位お安い価格で修理ができました。
納車時 お客様といろいろなお話をしていると
お客様曰く
「今回クルマを修理するのに いろいろな板金屋さんに問い合わせしたが「代車が欲しい」というと断られたり
「修理入庫には事故証明証が必要」など・・・どこの修理屋さんもクルマを見る以前に受け付けてくれなかった」
との事
「にひどい扱いをされましたよ 電話で問い合わせても」との事。。。
現代の人間模様なんですかね〜こういうのが・・・
正直 修理をやらせて頂く 私共も お客様と実際に会話をし お客様のご希望に添える修理ができる様であれば 御預かり修理をさせて頂く
当社でも お客様のご希望に添えない場合には お断りをせざる得ない場合もございます
「クルマも「モノ」ではなく お客様の「体の一つ」と考えると いろいろな医者(修理工場)があるのだな・・」
今回の修理で思った出来事でした。。
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