↑板金が終了したタンク

 

ここから 最終整形

 

↑今回 最小限し済ませるために デカール等は貼り付けたまま この後 面取りをして 塗装に入ります。

本来であれば剥がしてあげたいのですが デカールを剥がすことにより 下地処理の面積が増え タンクを取り外し 付属品等を脱着しなくてはいけなくなり コスト面でもUPしてしまいます それを防ぐ為に この様な作業ですすめるのです。 

そうすると気になるのが耐久性ですが そちらに関しては 全く問題ございません。問題あるデカールだったら そもそもいけませんし・・・

今回 ガソリンタンクは車体に取り付けたまま作業をします

「外せよ!!」と思われますが・・・

 

こちら 燃料パイプが「かしめ」によって固定されています

「かしめ」を外して タンクを降ろしてもいいのですが  その後 同じ「かしめ」ができなくなる為に オリジナル感を損なってしまいます。

であれば タンクをつけたままでも作業は可能な車体ですので 取り付けたままの作業でいきます。

 

↑下処理が終了し塗装前

↑ベースカラー塗装後

↑これから 上色塗装します(ライン状に色の違いが出てます)

↑ここから 段々と鮮やかなブルーのメタリックを塗り重ねます

順々に メタリックから カラークリヤーという 透明の青色を塗り重ね 他部分と質感をあわせていきます

↑カラー終了し

 

 

↑クリヤー塗装をして終了。。

 

 

塗装が完全乾燥してから  

        

 

いろいろな角度や時間で 確認していきます

この色は 日の当たり方により 赤っぽく 写る青であったり 鮮やかであったり くすんだ感じがでたりと・・・ それを とにかく確認しますが  良い感じに仕上がっております

 

この車体を預かっていて この塗装が終了した後に とある塗料メーカーの営業さんが来店

メーカーさん(以下M)「おっ!このハーレーは??」

塗装担当のKinmi(以下K)「タンク半分だけ塗装しました」

M「キャンディーカラーか何かで??」

K「いつものお宅の塗料を使って 工夫して」

M「えっ!!そんなことできるの!?」

K「え!別にできますけど・・」

M「やはり 別のお客さんの所に行ったら キャンディーカラーののハーレーがあったんだけど 修復して塗装した部分だけ 明かに色が違うから「色違うけど・・大丈夫なの??」って聞いたら 「キャンディー使ってないから色は出ない!!」って そこの塗装屋さんに言われてさ」

と・・・

確かに この辺の色に関しては 私共 苦労しましたから・・・ 

ちなみにスズキのBigスクーターでも ブルーのキャンディーがありますが 青なのに緑のキャンディー塗って仕上げるんですよね。。

とか

新車の色情報が無い時に 質感を出す為に ちょっとキャンディーにしてみたりと・・・

「できない」といってしまえばそれまで 

何百とある原色から 一台の色を作り出す  まさしく経験がモノをいうのでしょう。。

そんな組み合わせて作られる塗料です

「私達に出せない色なんてないんです!!」なんて絶対に言えない 

とにかく 今までの経験 今の経験が重なって今になり 未来になる この仕事 常に進化している塗料や塗色  常に勉強なのです。 よって 今回の こちらのハーレーも経験値をあげさせてくれた一台といえる車体なのです。

 

 

でもって 納車の日

  

今回 ラインやデカールは 「お客様の方で後日考える」とのこと

修理箇所を確認頂き まったく問題ナシ!!と お喜びいただきまして無事に納車となりました。

これから 秋のバイクシーズン 大活躍してくれることでしょう。。

一本の電話お問い合わせから 今回 新規のお客様のご入庫 どうもありがとうございました。

 

本日も 長々とお付き合い頂きありがとうございました。

 

明日 明後日は 中学生の 体験入社となり これから その準備等に・・・

中学生の記憶に残る そんな体験をさせてあげられればと・・思っております。